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独逸発! あや太郎新聞

欧州での9年に及ぶ様々な経験を得意の毒舌を生かし、斜め左から書き綴っていきたいと思います。そして私が小学生のころ、学級新聞として書いていた「あや太郎新聞」をここで復活させたいと思います。

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2日間にわたる結婚式が終わり、グッタリしたのも束の間、その週末には別の、配偶者と死別したもの同士のカップルの再婚式があった。

花嫁はマルティナちゃんの母の従姉妹だそうである。

今回は結婚式前夜のポルトアーベントというイベントから参加することになった。

ポルターガイストと同じ語源のポルトで「騒がしい前夜祭」と言う意味らしい。ポーランドでもこの地域独特の風習で、名前がドイツ語風なのもドイツとかかわりの深いこの地域らしい。

まずはマルティナちゃんとご両親で親戚の家に出発。
ヤチェクはこの日は仕事なので後から来る事になっていた。

到着すると既に親戚が数名集っていたが、みんな変な格好をしていた。

まず、ごついおじさんが何故か花嫁衣裳を着ていて、隣りに娘らしい若い女の子が花婿役なのかヒゲ面でスーツを着込んでいた。

他にもかなりガタイのいいおじさん(次の日、まともな格好で見たら意外にダンディだった。)がヒゲ面のくせにワンピースをキチキチに着てすね毛をだしつつカツラをかぶっていたりして相当シュールだった。

花嫁の母親でマルティナちゃんの大叔母さんが出て来て歓迎してくれたが、その横をみながトイレットペーパーを探しながらウロウロしているのを

「一体何に使うんだい?」

と不思議がっていた。大叔母さんはおそらく70歳以上なので普通にドイツ語がしゃべれた。
昔はこの地方はドイツ領だったようだ。

そのうちブラスバンドが到着し、近所の人達が面白そうに見守る中、ポルトアーベントの行列が始まった。

仮装した親戚達は空き缶を叩いたり引きずったりして、楽器が演奏出来る親戚は金管バンドで演奏しながら取りあえず村を一周。マルティナちゃんはこの日もノリが悪く、「行きたくない」と言い張って最後まで着替えなかった為、仮装していなかったもんだから、ペナルティーで写真係りになっていた。

花嫁と花婿の家の目の前で行列が止まり、お祝いを述べて、そこから全員庭に入って、持ってきた古い皿を割ったり、トイレットペーパーや空き缶を庭中に撒き散らして騒ぎまくってから、シャンパンで乾杯すると、またパーティーが始まった。

ブラスバンドが着席して演奏し始めるとみんな待ち構えていたように庭で踊りだした。

一番盛り上がっていたのが実はマルティナちゃんのご両親で、この日、「Wesele---!!」と叫んで盛り上げる役は主にお父さんで、その後、お父さんの弾くギターに合わせてお母さんは踊っていた。どうしてこの二人からこんなノリの悪いマルティンが生まれたのか。

既にマルティナちゃんは
「散歩に行こうよー」

とまた言い出して、また避難組になってしまった。
それで散歩に出て、マルティナちゃんの小学校を見たが、私の小学校よりも規模の小さい、田舎の分校みたいな所だった。近くに数学の女教師の家があって、
「この先生は最悪だったー!」

とマルティナちゃんが言っていた。なんとなく気持ちがわかる気がした。

散歩から戻ると既に宴もたけなわ。
庭に設置されたテーブルにお料理やケーキが振舞われていて、この地方独特のケシの実ケーキが食べられて私は幸せだった。

前の結婚式に比べてアットホームな感じで、この結婚式の雰囲気の方が私は気に入っていたのだが、マルティナちゃんに言わせると

「再婚式だからでしょ。」

と実も蓋も無かった。何しろお堅いマルティナちゃんは、死別しても相手に忠誠を誓う・・・とかいうのに憧れているのかもしれない。困ったモンである。

お互い子供もいて、残った人生を二人で静かに過ごす為の結婚式だから、こういうのも私はいいと思うのだが。

夜が更けて来ると子供達は眠そうになっててしまったし、隣りに座っていた大叔母さんが

「子供と老人は夜が早いからね。私はもう眠りに行くよ・・。」

と言い出したので、どうせ気が利かないであろうマルティナちゃんに

「暗くて足元が危ないから大叔母さんについて送って行かなきゃ駄目だよ!」

と言うと、大叔母さんがそれを聴いて感動して、お宅でお茶をご馳走してくれた。うちの祖母がよく転んで大怪我するので、気を利かしたつもりだったが、お陰で大叔母さんの家にいる猫を触らせてもらえた。

ちょうど子猫が生まれた所で饅頭くらいの子猫が3匹、母猫のミルクを飲んでいた。

大叔母さんは

「もし欲しかったら喜んであげるから!」

とおっしゃっていたが、流石に今の身分では猫は飼えない。実家の馬鹿猫にそっくりのブチだったので残念だった。

しばらくお茶を飲みながら話しているとドヤドヤとみんなが帰って来て、パーティーが終了したようだった。

盛り上がりまくっていたマルティナちゃんのご両親も戻って来たので帰路についたのだが、家について発覚したのだが、お母さんが盛り上がりすぎて、家の鍵から財布から全部親戚の家に忘れてきてしまっていた。

仕方ないのであとでマルティナとヤチェクと私で取りに行ったのだった。



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