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独逸発! あや太郎新聞

欧州での9年に及ぶ様々な経験を得意の毒舌を生かし、斜め左から書き綴っていきたいと思います。そして私が小学生のころ、学級新聞として書いていた「あや太郎新聞」をここで復活させたいと思います。

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私は今はドイツ中部に住んでいるが、何度かポーランドに移動した事がある。

そもそもポーランド人というのは、かなりオープンな人種だと思う。
私の知り合いだけでも、腹に一物も無い人が多い。大概、思った事は口に出している。
なので反面、歯に衣着せぬタイプも少なくないので、初めはびっくりする事もあったが、馴れればこれほど楽な人たちもいない。腹を探る必要が無いのである。嫌な事はすぐに嫌という。

ポーランドに向かう電車の中でもだからこそ、面白い風景に出会う事が多い。

クリスマス前日の12月23日にベルリンからのIC急行でポーランドに向かった時は、列車の中は、クリスマス休暇を自宅で過ごそうと出稼ぎ帰りのポーランド人たちで溢れていた。

彼らは2つ3つのスーツケースに加えて、クリスマスプレゼントの包みやお土産の洗剤の10キロパックなどを携えているもんだから、全席埋まった列車はさらにギュウギュウに混んでいた。

私は座席指定も勿論(ケチだから)していなかったので、自転車を立て懸けるためのパイプの上に初めは寄りかかっていたら、隣にいたおじさんが話しかけていた。

何しろ帰省するポーランド人たちは、やっと母国語で気兼ねなく話せるものだから、とにかく会話に夢中で、静かにしているのはポーランド人以外の私と明らかに同じ外国人のそのおじさんぐらいだったのだ。

おじさんはトルコ人とスイス人のハーフで、クラコフにいる家族の所に向かう所だった。
どうも国際的な家族らしい。
そしてクラコフへはベルリンから10時間程かかるそうである。

私同様、おじさんもパイプに座っていたから、話しているうちに

「流石に10時間もこの状態は無理だから途中のブロツワフなど大きな駅で座席を探そう!」

という事になった。

この時は初めて列車でポーランドに入ったのだが、以前、8か月ほど旧東ドイツで生活した時ですら、日本人の私には色々とびっくりする事が多かったが、それ以上にポーランドは「旧東」の様相を今も残していた。

要するに新築する金が無いのである。

まず、ゲルリッツを過ぎて、ポーランド国境を超えた途端に列車の速度がガクッと落ちる。
おそらく線路がそれほど整備されていないのではないだろうか。
速度を上げて脱線されても困るが、とにかくIC急行とは思えない速度でそれ以降、延々と列車は走って行った。

途中のレグニツァという駅は、友達がロシアに勉強に行った時の感想の

「北斗の拳の世界だった・・・」

という表現がまさに当てはまる灰色の雰囲気。でも何とも言えないノスタルジーを感じる風景だった。

その辺りで周囲が騒がしくなって気付いたが、12人ぐらいのポーランド人が集まって、何やら議論をしている。盛り上がった挙句に、犬を連れた毛皮のおばさんが怒ってどこかへ行ってしまった。

かなり真剣で白熱した議論を大人数でしていたから、家族なのかと普通に判断していたが、その後にブロツワフに到着してわかったが、3家族ぐらいのその場で知り合った人たちだったようだ。

「じゃあねー!いいクリスマス休暇を!」

みたいな事を言いながら、バラバラに去って行った。

それをボーっと眺めていた例のおじさんと、

「あれがまさにポーランド人だよね・・・」

と言いあった。どこまでもオープンなのだ。

この時は気付かなかったのだが、このIC急行、ポーランドとの間を行き来する路線ではコーヒーがタダで飲めたらしい。私はケチなので、列車の中でコーヒーなんか飲んだらむやみやたらに高い値段を言われるのではないかと思ってこの時は飲まなかったのが悔やまれる。

ただ、後にポーランド人の友達から聴いた所によると、コーヒーと一緒にケーキももらえるそうなのだが、口にしない方がいいらしい。何しろ、長期間保存出来るように凄まじい量の保存料が使われているらしく、半年経っても黴たりしないそうである。

ところで、ポーランドへの移動手段は、実は長距離バスの方がポーランド人にはメジャーな様である。
どういう訳なのか、バスの移動の方が時間がかからないのである。

どうやらポーランド国内では鉄道の整備が非常に遅れているらしい。

この後、ポーランド国内で移動したローカル電車では、発車してもドアが自動で閉りきらず、車掌さんが閉めていたり、乗客がタバコを吸うために、発車後にドアを開けて一服していたり、山岳部を走る列車は常に斜めに走るから座布団が必要だったり、興味深いシーンを随分見かけた。


(続く)











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