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独逸発! あや太郎新聞

欧州での9年に及ぶ様々な経験を得意の毒舌を生かし、斜め左から書き綴っていきたいと思います。そして私が小学生のころ、学級新聞として書いていた「あや太郎新聞」をここで復活させたいと思います。

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前回、私の住んでいたルームシェアに少し触れたので、続けてそれについてお話したい。

日本でも増えてきつつあるこの「ルームシェア」という賃貸状況は、ドイツではWohngemeinschaft (ヴォ―ンゲマインシャフト)といい、さらに略してWG(ヴェーゲー)という。

私はもう4年くらいこのWGを転々としているが、独りのプライベートな時間を大切にする日本人にはあまり向かない生活形態ではあるものの、利点はたくさんある。

まず何と言っても生活費が安く抑えられる事。勿論、家賃を割るからそれだけでも割安になるが、共同で物を使用したり購入したりするので、独り暮らしに比べたら格段に安くつく。

それに男女混合WGの場合は力仕事などを任せられる。ただ、反面、掃除なんかは男性はキッチリ出来ないタイプが多いから、掃除の割合が増える事は否めない。

それに、例えばフランクフルトの様な都会に住んで、人との関わりが少ない場合でも、上手くいっているWGに住んでいれば寂しくは無い・・・などという利点がある。

ただし、欠点も多い。

まず、場合によってはプライベートを非常に保ちにくい。

以前、私が住んでいたさるWGでは、部屋と部屋の間に元々扉があったのを塞いで暮らしていたので、何しろ生活音が筒抜けだった。だから話声も筒抜けで、さらに同居人の彼女がどういう訳か、妙に私に嫉妬を向けていて、何かとケチをつけてくるのだが、そう言う話声も筒抜けで非常に気分の悪い思いをした事もある。

実は今、住んでいる部屋もそういう作りなのだが、お隣さんが中国人で、お互い母国語でしゃべっていれば何を言っているかわからないので、普通にプライベートは保たれている。
かと言ってドイツ語でしゃべっていて、わからない単語がある時は筆談するから、すごく便利でもある。

なのでWGでの欠点は、住んでいるもの同士の相性による場合が非常に多い。

別のWGの時は、部屋自体はしっかり別れていたにも関わらず、私が外出する度に

「何処に行くの?何しに行くの?」

と毎回必ず同居人が訪ねてくるので、居たたまれなくなった事もあった。


ちなみに一番問題なのが「弱肉強食WG」。

これは、台所に置いてあるものを他人のものでも構わずに食ってしまう同居人が一人、乃至は数人いる場合である。ここに支配されている理屈はおそらく「図々しいものが勝ち」という事か。

食べ物の恨みは恐ろしいと言うが、自分がいつか食べようとしていたものを食われた時の悔しさというのは筆舌に及ぼしにくいほど腹立たしい。

さらに、食ってしまう奴に限って、

「君も僕のもの食べたっていいんだからさ!」

などと言うのだが、そう言う奴に限って何も自分のものは冷蔵庫に残していない事が大概なのである。

こういうWGが私は今まで3回有った。全部、食ってしまうのはドイツ人の男性だった。
さっきも触れた彼女に嫉妬されたWGでも、私の作ったビビンパやお好み焼きが同居人に食われてしまう事がやたらあって腹立たしかったのもさる事ながら、私の作った料理を訪ねて来た時にたまたま見かけたその彼女が、

「なにこれ。有機野菜とか使わないわけ?スーパーで買った野菜じゃない。」

などと言っているのが聞こえてぶん殴ってやろうかと思った。
お前がちゃんとてめえの彼氏を食わして無いから私が被害に遭っているんじゃないかと!!!!
(これは無神経な同居人が、人のものを勝手に食った挙句に、彼女に「美味しかった!」などと言ったのが原因と思われる。本当に頭が空っぽなのだろう。)

おまけに奴はこんな厭味を言って退けるくせに、自分たちはそこらの中華料理屋で飯を食っていたりするのを私はその後見かけたのだが、そんな安っぽい中華料理屋で有機の野菜を使っているとでも思っているのか。

まあそもそも、他人と自分のものの区別もつけられない様な奴らだから何を言っても無駄なのだろう。

最近でも、前回書いたヒッピールームシェアで、そういう被害は多発した。
ただし、この場合は何しろヒッピーだから、World of one の理屈なんだか知らないが、みんなで分け与えあおう、という発想なのかもしれなかった。
それでも、買っておいたニンジンやインゲンマメのパックが食いつくされていて、自分が使いたい時に使えないのは本当に困った。使いきったのなら買い直せ!と毎回思った。

そりゃあ、ニンジンの1本や2本、たまに使われたって私は怒りはしない。
でも、自分が料理をするためにこちらも買うのであり、肝心の必要な時に使いつくされて何もないのでは、どうすりゃあいいっていうのか。

このヒッピールームシェアは、他にも、私が留守の間に彼らのお客さんを私の部屋に泊めて、私のベッドを使われたりして不快だったので、結局8カ月くらいで出てしまった。
人のベット使うなら、シーツやベットカバーくらい代えるか自前のを使いたまえ!と何度も思った。

彼らと価値観の違いを感じる度に、「もしかして自分の心が狭いのか?」と何度か思わされたが、ちょっと感覚のずれ方が許容範囲を超えていたので、もう理解する必要もないや・・・と最後には思えた。

こんな体験もあるが、上手く行くルームシェアもあり、黒い森に住んでいた時に、半分イタリア人のカタリ―ナと、スイス人でドイツ育ちのイリアと住んでいたルームシェアはとても居心地が良かった。

カタリ―ナは半分イタリア人のせいもあってか、一般の典型的なドイツ人女性の様に神経質すぎる事も無く、共同場所の台所などがちょっとくらい汚くても、あまり気にしない所が楽だったし、意外と低血圧で朝遅いのもお互い共通していて非常に良かった。

イリアは親分肌で、率先して共同使用の消耗品である、トイレットペーパーや布巾などを車でまとめ買いしてきてくれるので非常に助かった。

彼らとは一緒にピザを焼いたり、パーティーをする事もあり、今までで一番感じの良かったWGだったが、やはり特徴としては、全員がプライベート用の言語を持っていた事もあるかもしれない。

カタリ―ナがイタリア語でお母さんとしゃべっている時は私やイリアはわからないし、イリアはドイツ語が母国語でも、完全にスイス・ドイツ語で母親や親戚としゃべっている時は、私は勿論、カタリ―ナもわからない。私は日本語があるから、なんとなくプライベートも保たれていたのだ。

それにイリアもカタリ―ナもちゃんと他人を思いやれる人だった。
あと、男女混合のWGの方が、女ばかりWGみたいにギスギスしすぎず、男ばかりWGの様に汚すぎず・・・という事もあるかもしれない。

数々のWG体験からしかし、言える事は、「諦めが肝心」と「寛容さが重要」ということだろうか。

誰しも、他人には多くの期待をしない方がいい・・・・という事を良く学べた。


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