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独逸発! あや太郎新聞

欧州での9年に及ぶ様々な経験を得意の毒舌を生かし、斜め左から書き綴っていきたいと思います。そして私が小学生のころ、学級新聞として書いていた「あや太郎新聞」をここで復活させたいと思います。

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私がドイツで病気になった時、いつも頼りにしているは自分の自然治癒力である。

と、いうのも、美容院ほどのトラウマは無いにしても、ドイツで医者にかかるのが嫌いなのだ。

風邪で熱が下がらない時などには流石に抗生物質をもらいにいったりするが、一度、ひどいインフルエンザで医者に行った時に、

「寝て治してください。」

とだけ言われて、だったら行かなければ良かったと真剣に後悔した。
そもそもそのつもりだったのに、友達に説得されて行ったが、熱で出歩くのもかなりしんどかったからだ。ちなみに処方箋も出なかった。

こんな感じだから、保険料を払っていても、医者に行くのは平均で年に1,2回。

何が嫌かって、一般的な欧州人の悪癖というか、人の話をよく聞かない人が多いのである。
流石にお医者さんはそれも仕事の大事な部分であるから、聞いてはくれるものの、理解していない場合も多い。看護婦さんに至っては大概、聞いてない。忙しいのであろう。

代表的な経験が私にはある。

私も馬鹿だったが、胃痛と下痢がひどくて内科を訪れようとしたのだが、当時はドイツに来て1年も経っていない頃だったから調べ方がわからず、ドイツ人の友達に資料を送ってもらった。

彼女は親切な人で、イェローページと呼ばれる電話帳のインターネット版で、私の住んでいる近辺の内科を一通り調べてFAX で送ってくれたので、いくつかある資料の中から一番近くの内科を訪れる事にした。

まず受付に行って保険証を出し、出される初診者用の質問用紙に記入。
この時点で記入用紙の質問が日本と随分違うな・・・と思った覚えはある。

さらになんだか怖い看護婦さんに

「あっちで待ってて!!」

と一言言われ、待合室の様な狭い場所に待機した。この辺りで、周りが老人ばかりだった事に、もう少し注意を払うべきだったかもしれない。

怖い看護婦さんはしばらくしてやってきて、なんだか血液検査をするから来いという。

「胃痛だからかな。でも胃痛だってまだ話して無かった気がするが・・・。」

と不思議に思いながらも看護婦さんについて行くと、処置室で結構太い注射に血液を取られた。
検査に回すらしい。結果が出たら診察室に呼ぶと言われ、また待合室に戻った。

その後、診察室に呼ばれて行くと、大きな女医さんで、彼女もなんだかつっけんどんで怖かった。

「血液検査では何も出なかったけど、どんな症状があるんです?」

と言われ、

「あの、胃痛で下痢で・・・」

と言えば、まさに「はあ?!」という表情。

さらに

「なんで胃痛と下痢でうちに来るんですか?!」

と問い詰められ、

「いや、イェローページで見たら一番近い内科だったから・・・」

と答えたものなら、

「内科は内科でも、うちはReuma 専門です!!」

と、言われた。

当時、ドイツ滞在1年の私はそのReuma (ロイマ)という言葉がわからなかったが、何か自分が大きな間違いをしたのはわかった。

女医さんは、

「なんで誰もあなたに初めに症状を訊かなかったのかしら?血液検査までしちゃったじゃないの!!まあ、唯一あなたにとって良かった事は、あなたは全くReuma の症状は無かった、という事でしょう。チュース!!(じゃあね。)」

と言って診察室を追い出された。

なんだか怒られた様だが、有無を言わさず血液検査したのはそっちだろう!!と思いながら帰宅して早速Reuma とは何かを調べた。

なんとなく予想はしていたが、そう、リューマチであった。だからあのお医者さんには老人ばかりで、私の存在が妙に浮いていたし、血液検査を初めから行ったのだ。

老人たちも、思えば「かわいそうに、あんな若さで・・・」という目で私を見ていた気がした。

でもイェローページにも罪はある。当時はドイツでインターネット広告がそんなに広まって無かったせいもあるが、内科とは書いてあったが、Reuma 専門とは書いてなかった。書いてあれば自宅で辞書で調べていただろう。

とはいえ、医院の玄関には確かにReuma と書いてあったから、Reuma という単語を知った今だったら気づけたかもしれない。と、いうか、初めに看護婦さんともう少し話していたら気付いたかもしれないが、有無を言わさない雰囲気で、まだタドタドしい私のドイツ語を聞いてくれる雰囲気ではとてもなかった。

これは後で笑い話の種になったが、恐ろしかったのが歯科医だ。

いい加減、顎に負担がかかりだしていたので、私は親知らずを抜きたかった。
その当時もドイツに来て1年経たない時で、医者に行って何が困るかと言うと、日常会話では滅多に使わない様な単語を連発してくるので、何を言われているのかほとんどわからない事だった。

たまたま知り合いが日本人の奥さんを持っている歯医者さんを知っていたので、万が一の時を考えてそこを訪れた。ただし、たまたまその日はそのお医者さんが非番だった。

不運な事に、私の親知らずは横向きに生えて来たために横の歯にぶつかってねじりまがって歯茎の中に存在していた。それはレントゲン写真を見せてくれたからわかった。

多分、その後、それを抜くのがどれだけ難しい施術かという事を説明していたのだろうが、当時の私にはチンプンカンプンで、そこで流石にそのお医者さんは同僚の奥さん(日本人だと言う)に電話をかけて説明し、彼女が私に日本語で後で説明してくれたのでよくわかった。親切な人たちだった。

ただし、その手術は口腔外科まで行かないと出来ない大がかりなものだそうで、別の日に予定を取り、

「それにあんた、ドイツ語全然わからないから、わかる友達に来てもらいなさい。」

と命令されてその日は帰宅した。

手術の日(Operationと言っていた。)、気の毒な私の友達は、一緒に来てくれたが、もう手術の内容は決まっているし、私に説明する事もあまりなく、実は彼女が通訳すべき事は全然無く、彼女は哀れにも私の手術を横で見る羽目になった。

ただ、手術の前に医者と会話している時に、何故か入院する様な事を言っている。
どうしてたかだか親知らずを抜くだけで入院するのか一抹の不安がよぎり、もしかして・・・と思って

「あの、親知らず、今日何本抜くつもりでいますか?」

と訊いたものなら、

「あたりまえじゃない!4本全部よ!!」

と言われた。1本でも大変な手術になるとこの間話していたくせに、4本全部ってなんだ!!!というのと、4本も抜いたらどうやって食事するんだ?!というので、

「お願いだから1本にしてください!!1本づつ抜きたいんです!体力に自信がありません!!」

とおお頼みして1本に減らした。そもそも4本抜けと頼んだ覚えもない。歯医者は、

「あら?残念ね。4本一気に抜けば一度で済むのに。」

と言っていたが、つまり、だから入院するのだ。一般のドイツ人は、大概、一度に全部抜いて、それだと食事できないから、治るまで入院するそうなのだ。この話は、親知らずを抜くと決心した時に、知人から訊いて知っていた。

どうしてそこまで無理をするのか。その後、4回にわたって切断して摘出された私の親知らずの手術は、医者の言う通り大がかりだった様で、術後もんのすごい腫れて熱まで出た。
ちなみに哀れな私の友達は横でその手術を眺める羽目になり、その後、

「すごかったよ!!何度も切って歯が出てくるからびっくりしたよ!」

と言っていた。本当に申し訳なかった。

それにしても4本も抜くのは体が頑丈なドイツ人だから出来るのかもしれないが、私にはそんな野蛮な事は想像も出来ない。1本でも完全に痛みが引くまで2週間かかったし、次の日、「こぶとりじいさん」みたいな顔に腫れあがったからだ。たまたま出会った友達に、

「昨日、親知らず抜いたんだー。」

と話したら、

「見ればわかるわよ。」

と、言われた位だ。そして次に日は寝込んだ。

その後、韓国人の友達に、

「こんな事があった!!なんてドイツ人は野蛮なんだ!!韓国でだって4本は抜かないだろう!!」

と話したら、

「ドイツならあり得るよ。この間、となりのお姉さんが見慣れない赤ちゃんを抱いているから、『どうしたの?』と訊いたら『今日生まれたの!』って言うんだよ。産んだその日に、入院しないで帰宅してるんだよ!!どんだけ体が丈夫なんだ!!」

とこれまたすごい話をしていた。

と、こういう体験があり、ドイツの医者は、施術の説明と患者の施術への理解をあまり求めずに行動に突っ走る事を目の当たりにしたので、なるべく、治る病気は自己治癒力で治す事を心がけている。

歯医者だけはそれが出来ないので、可能な限り、日本の医者にかかる事にしている。
ドイツの金髪の悪魔の様な看護婦さんに比べたら、日本の看護婦さんはまさに天使だし、どう考えても医療技術は日本の方が上である。お医者さんも、私の主治医さんは施術の説明も治療内容もきっちり説明してくれる。

それに管楽器だから、間違った施術で演奏が出来なくなる事も有りうるからで、実際、ドイツで変な治療をされて、日本に急遽飛ばなくてはいけなくなった友達がいた。

そういえばこの時も、日本に帰って歯医者さんに話したら、私の親知らずの状況を施術前のレントゲンを見て知っていたこの歯医者さんは、

「よく手術したと思うよ。この場合、ねじれた親知らずが顎の骨に食い込んでいる可能性があった。もし手術でそこに走っている神経を傷つけていたら、1年はオーボエが吹けなかった可能性があったから僕は抜かなかったんだ!」

と叱られた。

「まあ、手術自体は成功しているし、縫合後も綺麗だから結果としては良かったけどね。」

とも言っていた。そう言う訳で、その後日本で抜いた上の親知らず2本以外に最後に残った1本は抜かないでいる。これも、顎の骨に食い込んでいるのである。

ちなみにドイツで風邪にかかった場合、私はSalbei というハーブを茶に前じて、はちみつと一緒に飲んで寝て治している。原始的だが、もう懲りたのだ。

ただし、長くかかる場合は抗生物質をもらいに医者には行く事にした。

そう言う訳で、もう秋も深まって風邪の季節になってきたので、昨日、Salbei を買ってきた。














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